ぼく専用オーディオセットあけましておめでとうございます。 お正月は実家に帰りました。夜もテレビを見るくらいで することもなく、もう寝ようと押し入れから布団を出そうとしたら 出て来ました。こどもの頃のぼく専用オーディオセット。 パイオニア製で、昔話や童謡を収めたカセットテープと絵本が セットになっています。いまでいうオーディオビジュアルブックです。 まるっこいカセットデッキを見て、すっかり忘れていたこどもの記憶がよみがえってきました。 「あかずきん」を朗読していたのが岸田今日子さんで、ちょっと怖いその声の感触とか、 いつも畳の上で寝転がって聞いていたこととか、肘についた畳の跡とか。。。 「こどもはこどもっぽいのが嫌い」とナガオカケンメイさんがある本で 書いています。こどものぼくが、岸田さんの語りを好きだったかどうかはわかりませんが、 ちょっと怖いけどでもまた聞いてみたいとは思っていました。 何回も巻き戻しボタンを押してきゅるきゅるさせてのは憶えています。 こどもの頃のきゅるきゅるのさせ過ぎで、テープが伸びてしまったため 岸田さんの「あかずきん」は、もう聞けません。 でも記憶の中でははっきり再生できます。今でもきゅるきゅるの音といっしょに、 しゃがれたおおかみの声や高くてくぐもったあかずきんの声が聞こえて来ます。
by akichiproject
| 2010-01-05 22:35
| あきちのがっこう
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